なりたい私になる日まで

じぇんの脳置き場

【読了】永い言い訳

いいのいいの
そのかわり今に見てなさい
きっと私はある日突然帰らぬ人となり
その時初めてあなたは私が家族のためを思ってするほんの些細の気遣いにすら大きな謝意を覚えて
一緒に歩んだ日々を後悔の積み重ねに染め替えてやるんだから
だから今はそうやって甘えていればいいわ

私自身そう思うことが何度もあって
それを目標にすることでありふれた不満は消えて
心が少し穏やかになるのを覚えていた

男の人ってそうでもしないと妻から受ける恩恵に気がつけないんだなぁとこの本を読み始めて実感した

けれど読了後は不思議と虚しさがこみ上げていた

なぜなら人生をかけて拵えた永い復讐は
時間とともに必ず乗り越えられてしまうからである

それなら家族が私の思いに気がつかずにいてくれれば噛み締め続けた悔しさや虚無感は優しさに変わって誰にも知られず昇華して美しい最期で居られるのかなと

私の醜い反逆心が改められた作品

ようやく一冊読み終えました^ ^
次は有働さんのエッセイを読みます!

ウドウロク (新潮文庫 う 25-1)

ウドウロク (新潮文庫 う 25-1)